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033.スモールステップということ

 

新指導要領が施行されて、ゆとり路線から学力重視路線に針路が変更となりました。

そんな今こそ、数学教育アカデミーの『スーパーらくらくプリント《分数コース》』が必要とされているときはないと思います。

 

これは割り算の初歩と単位まで学習できていれば、誰でも取り組めるものです。

もし割り算を学習してないのであれば、《割り算コース》から取り組めばいいでしょう。

もし掛け算を学習してないのであれば、《掛け算コース》から取り組めばいいでしょう。

もし、単位を学習してなければ、《図形・単位コース》から取り組めばいいでしょう。

掛け算の第1ユニットを学習すれば、割り算の第1ユニットを学習することができますし、そうすれば分数コースに入ることができます。

 

文科省の指導要領は体系的に組まれているので一つの標準として優れたものではありますが、誰もが「わかる」ように組まれているかといえばそうではありません。

 

数学教育アカデミーでは、小学校2年生で分数コースを始めることを推奨しています。そのためには各ご家庭で、単位や割り算まではやっておく必要があります。

これらのコースについては『教材』ページをご覧ください。

 

実際には何年生からやってもよいのです。ただし、学校の学習よりも先に学習されることを強くお勧めいたします。

 

さて、そこで、「学校で習うより前に家でプリント学習で分からせることができるの?」と思われるかもしれません。

これに対して、数学教育アカデミーでは、自信を持って「できる」とお答えいたします。

もちろんそれは、プリントだけ買って子供に与えておけばできるようになると言っているのではありません。指導者(同伴者)としての親のかかわりが何よりも大切です。それがなければ宝の持ち腐れになってしまうでしょう。

 

さて、数学教育アカデミーが自信を持って「学校で習うより前に家でプリント学習で分からせることができる」とお答えするには、その理由があります。

それはこのプリントが、数学教育アカデミーの提示する学習理論に基づいて作られているからなのです。

 

その中で、【スモールステップ】ということに少々触れてみます。

皆さんがもし、何も知らない外国語を勉強するとして、「はい、先生のあとについていって御覧なさい」と言われたとします。皆さんは「ようし」と耳を澄ませて口を動かす用意をします。先生がペラペラペラ〜とネイティヴの速さで話したとします。どうでしょうか?ついていけますか?

ついていけるどころか、なんと発音したのかさえ分からないでしょう。

この場合、皆さんが先生について発音できるためには、

    先生がゆっくりと発音する

ことが必要です。また、視覚的に文字としてつづったものもあったほうがよいかもしれません。

ともかく、先生が皆さんのレベルまで降りて、ゆっくりとわかりやすく発音してくれれば、なんとか発音できるでしょう。それを繰り返し繰り返しして、自分で発音「できる」ようになるでしょう。

 

一つの単語を発音することを学ぶ時、このような丁寧な指導法があれば、誰もが楽に発音できるようになっていくのです。

 

これは、同じ高さまで登るのに、勾配の急な階段を上るか、それともなだらかな階段を上るかのような違いとして認識することができます。

 

【スモールステップ】とは、《なだらかな階段》のことです。

傾きを緩やかにするために、プリント学習では、プリントをたくさん使います。1枚のプリントで「学習することは一つだけ」に絞ります。したがって、(例外を除いて)1枚のプリントをこなすのに10分か15分もあれば十分です。1日に1枚ずつ、毎日こなしていくのです。

 

さて、数学教育アカデミーでは、分数コースを400枚以上のプリントから構成しています。その構成内容も独特で、文科省の指導要領の不備な点は無視して、徹底的に子供が「わかりやすい」ような針路をとっているのです。

 

1枚1枚のプリントには、ここでは紹介しきれない数々の「技」(わかりやすくさせる技)が盛り込まれているのですが、それらはすべて『秘法 スーパーらくらくスタディ 直伝編』にまとめられています。

 

最短距離で、しかしみっちりと量をこなしながら、らくらくとマスターする。

そのための手段の一つが【スモールステップ】だったのです。

 

分数コースをやり上げれば、小学校で学ぶ分数の学習は網羅されていますから、分数はどんな計算問題が出てきても「できる」わけです。こうなれば

    

もわかりますし、分数コースではありませんが「2は3の何倍か」という割合の問題も、割合の定義さえ教えれば簡単に答えることができるようになるのです。

できるだけ広い時点で数の範囲を広げてあげて、そこで自由に泳げるようにさせてあげることは、予想する以上の効果をもたらします。

 

ところで、数学教育アカデミーの分数コースのような教材は市販されていないのでしょうか?

残念ながら、市販されていませんし、他のどのような通信販売や通信教育を探してみてもありません。

 

なぜか?と考えます。

おそらくは、非常に重要なことですが、

製作者が子供の側に立ってないということ

が原因でしょう。

また、製作コストを考えた時、このようにスモールステップで多くの枚数を使うプリント(しかもカラー)は、赤字になるから作れないのでしょう。

いえ。需要が高まれば、コストの問題は解決するはずです。

まだまだ、教育界にも、親にも、認識がないということが、原因なのだと思います。

コストの問題はまた別の稿で改めて論じたいと思います。

 

 

スモールステップというとても大切な方法があるんだということ、そして、数学教育アカデミーのプリントはこの方法を土台として使ってすでに実践検証済みであるということを、どうぞご記憶ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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